ハングルとは…

ハングル(한글)とは、韓国語の文字を指します。いつ、誰が、どのような目的で作ったのかが知られる「最新」の文字と言えます。ハングルは、15世紀に世宗(セゾン)と王立研究機関「集賢殿(チッピョンジョン)」の学者たちが共同で作りました。

f:id:atma_korean:20181031164714p:plain訓民正音

世宗は朝鮮時代の第4代国王で、韓国では「大王」として非常に尊敬されます。それは、韓国の紙幣1万ウォンのモーデルが世宗だということからも直ぐ分かります。

 

1万ウォン紙幣の世宗

 

その世宗と学者たちは、1446年10月9日にハングルを作ったと発表しました。韓国人は「ハングルの創制」と言います。その日を記念し、韓国では今も10月9日を「ハングルの日」として呼んでいます。残念ながら、「ハングルの日」は2006年から祝日から外れました。

 

出所:Ministry of Patriots and Veterans Affairs

 

ハングルには深い意味が含まれています。つまり、「ハン(한)」は「偉大なる/大きい」、「グル(글)」は「文字」のことを指します。ハングルは「偉大なる文字」「大きい文字」です。当時の名称は「訓民正音(フンミンジョンウム)」でした。その意味は「民を教える正しい音」です。作り手は「優しい言葉、民のための言葉」を求めました。その解説本である『訓民正音解例本』の序文には「賢い者は朝の間に、愚かな者だとしても十日なら十分に学んで習うことができる」と書かれています。

 

出所:캘리그라피(http://maumdoduk.egloos.com/) 

 

しかしながら朝鮮時代の学者や権力層は、ハングルを「諺文」「反切」と侮りました。女性や子供などの文字と軽視したのです。

 

言語学者の周時経(ジュ・シキョン

 

ハングルの名称も時代とともに変わりました。1910年に言語学者の周時経(ジュ・シキョン)により、「訓民正音」あるいは「正音」から「ハングル」に変わりました。その後、現在に至っています。

 

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